日本庭園の池泉庭園(ちせんていえん)とは?

様式・鑑賞方法
池泉庭園(ちせんていえん)とは?

池泉庭園とは、自然の景色を凝縮して創られる庭園の様式で、山があり川があり海がある庭です。池泉庭園には「水」という要素が取り入れられているのが特徴です。そんな池泉庭園の要素や魅力、見方について丁寧に解説いたします。

池泉庭園(ちせんていえん)とは?

池泉庭園(ちせんていえん)とは、自然の景色を凝縮して創られる庭園の様式で、山があり川があり海がある庭です。池泉庭園には「水」という要素が取り入れられているのが特徴です。

池泉庭園は、庭園を鑑賞する方法によって様式がさらに細かく分類されます。

  1. 池泉舟遊式(ちせんしゅうゆうしき)
    • 池の中を舟遊びしながら鑑賞する方式
  2. 池泉鑑賞式(ちせんかんしょうしき)
    • 座敷に座って眺めて鑑賞する方式
  3. 池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)
    • 順路を定めて歩きながら鑑賞する方式

池泉庭園の特徴

池泉庭園の一番の特徴は、なんといっても「池」です。

日本庭園にある「池」は、海や川を表現しています。池の中に岩があれば「島」となり、水際に並べられると「荒磯」となり、小石が敷かれれば「州浜」となります。

池泉庭園の歴史

平安時代の寝殿造庭園は、貴族たちが船を浮かべて和歌を楽しむ池泉舟遊式庭園でした。

平安時代後期から鎌倉時代にかけて、浄土式庭園が登場し、池の周りを歩きながら鑑賞する池泉回遊式庭園や、室内の座敷から座って鑑賞する池泉鑑賞式庭園へと少しずつ変遷していきました。

応仁の乱で京都が荒廃していく中、室町時代後期以降は、庭も池も狭くなり、部屋から座って鑑賞する池泉鑑賞式庭園が主流になります。

桃山時代に露地(茶庭)が出現したことにより、庭の中を歩かせることに積極的になりました。

江戸時代には広大な大名庭園が江戸を中心に全国に造られ、小石川後楽園や六義園、岡山後楽園をはじめとする池泉回遊式が誕生しました。

日本庭園の歴史は?時代ごとの特徴

代表的な池泉庭園

代表的な池泉舟遊式庭園

  • 神泉苑

代表的な池泉鑑賞式庭園

  • 恵林寺庭園

代表的な池泉回遊式庭園

  • 小石川後楽園
  • 六義園