日本庭園の見方・楽しみ方

入門・基礎知識
日本庭園の見方・楽しみ方

古くから日本の伝統文化として継承されてきた日本庭園は、庭園ごとに歴史や様式が異なるので見方や楽しみ方も変わってきます。難しい知識まで細かく理解する必要はありませんが、基本知識を揃えてから鑑賞するとよりいっそう日本庭園を楽しめることでしょう。本記事では、日本庭園の見方・楽しみ方を丁寧にわかりやすく解説します。

日本庭園を楽しむための基礎知識

日本庭園は、どの都道府県を旅行するにも有名な観光スポットとして登場するので、訪れてみることが多くはありませんか?

有名だからと訪れてみたものの、

  • どうやって楽しめばよいかわからない
  • 見どころがよくわからない

となってはいませんか??

日本庭園を楽しむために最低限覚えておきたいポイントは大きく3つあります。

  • 日本庭園は「同等、もしくは下からの目線」で鑑賞されることが意識されていて、近景、中景、遠景というたくさんのビューポイントがある
  • 日本庭園には大きく3種類の様式があり、様式ごとに見方・楽しみ方が異なる
  • 日本庭園には欠かすことができない4つの要素がある

本記事では、これらの3つのポイントを丁寧に解説します。

ポイント1. 日本庭園の基本的な鑑賞方法

日本庭園は、基本的には「同等、もしくは下からの目線」で鑑賞されることを意識してデザインされています。

西欧を代表とする整形庭園では「上から目線」で鑑賞されることが意識されており、人工的な幾何学模様の美しさが特徴です。それとは逆に、日本庭園は大自然と共存する人工美が特徴の庭園です。

歩きながら、座りながら、心感じるままに、大自然を想像しながら鑑賞してみてください。

近景(手前の景色)、中景(真ん中の景色)、遠景(後ろの景色)と呼ばれるビューポイントがたくさんあるので、じっくり近くを見てみたり、ぼーっと遠くの風景を見てみたり、あなたの心ゆくまま風景を楽しんでみましょう。

ここまで基本的な鑑賞方法を解説しましたが、日本庭園には大きく3種類の様式があります。
それぞれの様式ごとにどのように鑑賞するのがおすすめか解説します。

ポイント2. 日本庭園の様式ごとの見方・楽しみ方

伝統的な日本庭園の様式は、「池泉庭園(ちせんていえん)」、「枯山水(かれさんすい)」、「露地庭園(ろじていえん・茶庭)」の3つに大きく分類されます。

  • 池泉庭園(ちせんていえん)は、庭に池や川がある一番主流の庭園
  • 枯山水(かれさんすい)は、庭に池や川がなくて、石や砂で自然が表現されている
  • 露地庭園(ろじていえん・茶庭)は、茶室があり、飛び石や石灯籠、つくばいなどある

訪れる日本庭園がどの様式に当たるか、まずは調べてみましょう。

ここからは、それぞれの様式における見方・楽しみ方を丁寧に解説いたします。

池泉庭園(ちせんていえん)の見方・楽しみ方

池泉庭園(ちせんていえん)とは、自然の景色を凝縮して創られる庭園の様式で、山があり川があり海がある庭です。池泉庭園には「水」という要素が取り入れられているのが特徴です。

池泉庭園では、大きな池の周りを歩きながら鑑賞することが多く、歩きながら変化する景色を楽しめます。

枯山水(かれさんすい)の見方・楽しみ方

枯山水(かれさんすい)とは、大海や渓谷、滝などの雄大な大自然の景観を一滴の水も用いないで表現する庭園様式です。枯山水には、「水」という要素がなく、砂や石によって水を表現しています。

豪華さや派手さはありませんが、侘び寂びを感じさせる質素な趣によって日本独自の世界観を楽しむことができます。

石の一つ一つが何を表現しているのか?そんな問いを投げかけながら、作庭者の思いを想像するのがよいでしょう。

露地庭園(ろじていえん・茶室)の見方・楽しみ方

露地庭園(ろじていえん)とは、茶室へと至る道すがら(園路)に自然の景を盛り込んだものです。千利休が大成した茶の湯の文化から影響された様式で、茶室に付属して設けられた茶庭とも呼ばれます。

千利休は、

露地はただ浮世の外の道なるに心の塵をなぞ散らすむ

と詠んでいて、露地は雑念を払って茶室に向かわせるための道なので、静かな風情を残した飾らない姿が特徴です。

ポイント3. 日本庭園の4大要素に目を向ける

日本庭園に欠かすことができない4大要素があります。

  • 植栽
  • 景物

この4大要素が組み合わさって大自然が表現されているので、4大要素に注目するだけで日本庭園の感じ方ががらっと変わります。

見方・楽しみ方のまとめ

日本庭園を楽しむために最低限覚えておきたいポイントは大きく3つです。

  • 日本庭園は「同等、もしくは下からの目線」で鑑賞されることが意識されていて、近景、中景、遠景というたくさんのビューポイントがある
  • 日本庭園には大きく3種類の様式があり、様式ごとに見方・楽しみ方が異なる
  • 日本庭園には欠かすことができない4つの要素がある

日本庭園に訪れる前に、様式を確認し、見どころスポットの要素を予め調べることがおすすめです。

庭とりっぷの庭園ページを活用してみてください。

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